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synced 2025-11-23 10:09:40 +08:00
Merge pull request #5804 from softark/docs-ja-guide-applications
Docs ja guide applications [ci skip]
This commit is contained in:
@@ -32,14 +32,14 @@ All Rights Reserved.
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* [概要](structure-overview.md)
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* [エントリースクリプト](structure-entry-scripts.md)
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* [エントリスクリプト](structure-entry-scripts.md)
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* [アプリケーション](structure-applications.md)
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* [アプリケーションコンポーネント](structure-application-components.md)
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* [コントローラ](structure-controllers.md)
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* [モデル](structure-models.md)
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* [ビュー](structure-views.md)
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* [モジュール](structure-modules.md)
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* [フィルター](structure-filters.md)
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* [フィルタ](structure-filters.md)
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* [ウィジェット](structure-widgets.md)
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* [アセット](structure-assets.md)
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* [エクステンション](structure-extensions.md)
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@@ -49,7 +49,7 @@ All Rights Reserved.
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* [概要](runtime-overview.md)
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* [ブートストラッピング](runtime-bootstrapping.md)
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* [ブートストラップ](runtime-bootstrapping.md)
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* [ルーティング](runtime-routing.md)
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* [リクエスト](runtime-requests.md)
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* [レスポンス](runtime-responses.md)
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@@ -66,7 +66,7 @@ All Rights Reserved.
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* [プロパティ](concept-properties.md)
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* [イベント](concept-events.md)
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* [ビヘイビア](concept-behaviors.md)
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* [設定](concept-configurations.md)
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* [コンフィギュレーション](concept-configurations.md)
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* [エイリアス](concept-aliases.md)
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* [クラスのオートロード](concept-autoloading.md)
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* [サービスロケータ](concept-service-locator.md)
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@@ -63,18 +63,18 @@ Yii 2.0 は、1.1 の `CComponent` クラスを二つのクラスに分割しま
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通常、基本的なデータ構造を表すクラスに対しては、このことが当てはまります。
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オブジェクトの設定
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オブジェクトのコンフィギュレーション
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[[yii\base\Object|Object]] クラスはオブジェクトを設定するための統一された方法を導入しています。
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[[yii\base\Object|Object]] の全ての派生クラスは、正しく設定されるように、コンストラクタを(それが必要な場合には)以下の方法で宣言すべきです:
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||||
[[yii\base\Object|Object]] クラスはオブジェクトのコンフィギュレーションのための統一された方法を導入しています。
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||||
[[yii\base\Object|Object]] の全ての派生クラスは、適切にコンフィギュレーションを適用されるように、コンストラクタを(それが必要な場合には)以下の方法で宣言すべきです:
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```php
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||||
class MyClass extends \yii\base\Object
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{
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public function __construct($param1, $param2, $config = [])
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||||
{
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||||
// ... 設定が適用される前の初期化処理
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||||
// ... コンフィギュレーションが適用される前の初期化処理
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||||
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||||
parent::__construct($config);
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||||
}
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||||
@@ -83,16 +83,16 @@ class MyClass extends \yii\base\Object
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||||
{
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||||
parent::init();
|
||||
|
||||
// ... 設定が適用された後の初期化処理
|
||||
// ... コンフィギュレーションが適用された後の初期化処理
|
||||
}
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||||
}
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||||
```
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||||
上記において、コンストラクタは最後のパラメータとして設定配列を取らなければなりません。
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||||
設定配列は「名前-値」のペアを含むものであり、コンストラクタの最後でプロパティを初期化するためのものです。
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||||
[[yii\base\Object::init()|init()]] メソッドをオーバーライドして、設定が適用された後に行うべき初期化処理を行うことが出来ます。
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||||
上記において、コンストラクタは最後のパラメータとしてコンフィギュレーション配列を取らなければなりません。
|
||||
コンフィギュレーション配列は「名前-値」のペアを含むものであり、コンストラクタの最後でプロパティを初期化するためのものです。
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||||
[[yii\base\Object::init()|init()]] メソッドをオーバーライドして、コンフィギュレーションが適用された後に行うべき初期化処理を行うことが出来ます。
|
||||
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||||
この規約に従うことによって、設定配列を使って新しいオブジェクトを生成して設定することが出来るようになります:
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||||
この規約に従うことによって、コンフィギュレーション配列を使って新しいオブジェクトを生成して設定することが出来るようになります:
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||||
```php
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||||
$object = Yii::createObject([
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@@ -102,7 +102,7 @@ $object = Yii::createObject([
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], [$param1, $param2]);
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||||
```
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||||
設定に関する更なる詳細は、[オブジェクトの設定](concept-configurations.md) の節で見ることが出来ます。
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||||
コンフィギュレーションに関する更なる詳細は、[オブジェクトのコンフィギュレーション](concept-configurations.md) の節で見ることが出来ます。
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イベント
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@@ -138,7 +138,8 @@ Yii 2.0 は、パスエイリアスの使用を、ファイル/ディレクト
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例えば [[yii\caching\FileCache::cachePath]] はパスエイリアスと通常のディレクトリパスの両方を受け取ることが出来ます。
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パスエイリアスは、また、クラスの名前空間とも密接に関係しています。
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||||
ルートの名前空間のそれぞれに対してパスエイリアスを定義することが推奨されています。そうすることによって、よけいな設定をしなくても、Yii のクラスオートローダを使うことが出来るようになります。
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||||
ルートの名前空間のそれぞれに対してパスエイリアスを定義することが推奨されています。
|
||||
そうすることによって、よけいなコンフィギュレーションをしなくても、Yii のクラスオートローダを使うことが出来るようになります。
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||||
例えば、`@yii` は Yii のインストールディレクトリを指しているので、`yii\web\Request` というようなクラスをオートロードすることが出来ます。
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||||
サードパーティのライブラリ、例えば Zend フレームワークなどを使う場合には、そのフレームワークのインストールディレクトリを指す `@Zend` というパスエイリアスを定義することが出来ます。
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一旦そうしてしまえば、その Zend フレームワークのライブラリ中のどんなクラスでも、同じようにオートロードすることが出来るようになります。
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@@ -164,7 +165,7 @@ echo $this->render('_item', ['item' => $item]);
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PHP を主たるテンプレート言語として使うのに加えて、Yii 2.0 は人気のある二つのテンプレートエンジン、Smarty と Twig に対する正式なサポートを備えています。
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Prado テンプレートエンジンはもうサポートされません。
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||||
これらのテンプレートエンジンを使うためには、[[yii\base\View::$renderers|View::$renderers]] プロパティをセットして、`view` アプリケーションコンポーネントを設定する必要があります。
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||||
これらのテンプレートエンジンを使うためには、[[yii\base\View::$renderers|View::$renderers]] プロパティをセットして、`view` アプリケーションコンポーネントを構成する必要があります。
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||||
詳細は [テンプレートエンジン](tutorial-template-engines.md) の節を参照してください。
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@@ -264,7 +265,7 @@ ActiveForm::end();
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コントローラやウィジェットのコンテキストの外で表示されるビューに対してすら、適用できます。
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また、`CThemeManager` コンポーネントはもうありません。
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その代りに、`theme` は `view` アプリケーションコンポーネントの設定可能なプロパティになりました。
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その代りに、`theme` は `view` アプリケーションコンポーネントのコンフィギュレーション可能なプロパティになりました。
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||||
更なる詳細については [テーマ](output-theming.md) の節を参照してください。
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@@ -296,8 +297,8 @@ Yii 2.0 は [PECL intl PHP モジュール](http://pecl.php.net/package/intl)
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更なる詳細については [国際化](tutorial-i18n.md) の節を参照してください。
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アクションフィルター
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アクションフィルタ
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新しいアクションフィルターはビヘイビアによって実装されています。
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新しいカスタムフィルターを定義するためには、[[yii\base\ActionFilter]] を拡張します。
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@@ -318,7 +319,7 @@ public function behaviors()
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}
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```
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||||
更なる詳細については [フィルター](structure-filters.md) の節を参照してください。
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||||
更なる詳細については [フィルタ](structure-filters.md) の節を参照してください。
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アセット
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@@ -2,12 +2,12 @@
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この節では、`country` という名前のデータベーステーブルから読み出した国データを表示する新しいページの作り方を説明します。
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この目的を達するために、データベース接続を設定し、[アクティブレコード](db-active-record.md) クラスを作成し、
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||||
この目的を達するために、データベース接続を構成し、[アクティブレコード](db-active-record.md) クラスを作成し、
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||||
[アクション](structure-controllers.md) を定義し、そして [ビュー](structure-views.md) を作成します。
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このチュートリアルを通じて、次のことをする方法を学びます:
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* DB 接続を設定する
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* DB 接続を構成する
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* アクティブレコードのクラスを定義する
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* アクティブレコードのクラスを使ってデータを検索する
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* 改ページを伴う方法でビューにデータを表示する
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@@ -51,7 +51,7 @@ INSERT INTO `country` VALUES ('US','United States',278357000);
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||||
そして、`country` テーブルは、10 行のデータを持っています。
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DB 接続を設定する<a name="configuring-db-connection"></a>
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||||
DB 接続を構成する<a name="configuring-db-connection"></a>
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-----------------
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||||
先に進む前に、[PDO](http://www.php.net/manual/en/book.pdo.php) PHP 拡張および使用しているデータベースの PDO ドライバ
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@@ -73,15 +73,15 @@ return [
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];
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```
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この `config/db.php` というファイルは典型的なファイルベースの [設定](concept-configurations.md) ツールです。
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この設定ファイルが [[yii\db\Connection]] インスタンスの作成と初期化に必要なパラメータを規定します。そして、
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||||
この `config/db.php` というファイルは典型的なファイルベースの [コンフィギュレーション](concept-configurations.md) ツールです。
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||||
このコンフィギュレーションファイルが [[yii\db\Connection]] インスタンスの作成と初期化に必要なパラメータを規定します。そして、
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||||
[[yii\db\Connection]] インスタンスを通じて、背後のデータベースに対して SQL クエリを実行することが出来るようになります。
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||||
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||||
上記のようにして設定された DB 接続は、アプリケーションコードの中で `Yii::$app->db` という式でアクセスすることが出来ます。
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||||
上記のようにして構成された DB 接続は、アプリケーションコードの中で `Yii::$app->db` という式でアクセスすることが出来ます。
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> Info|情報: `config/db.php` は、メインのアプリケーション設定ファイルである `config/web.php` にインクルードされます。
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||||
> Info|情報: `config/db.php` は、メインのアプリケーションコンフィギュレーションファイルである `config/web.php` にインクルードされます。
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||||
この `config/web.php` が [アプリケーション](structure-applications.md) インスタンスが初期化される仕方を規定します。
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||||
更なる情報については、[設定](concept-configurations.md) の節を参照してください。
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||||
更なる情報については、[コンフィギュレーション](concept-configurations.md) の節を参照してください。
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アクティブレコードを作成する<a name="creating-active-record"></a>
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@@ -17,8 +17,8 @@ Gii を開始する<a name="starting-gii"></a>
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--------------
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||||
[Gii](tool-gii.md) は Yii の [モジュール](structure-modules.md) として提供されます。
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||||
Gii は、アプリケーションの [[yii\base\Application::modules|modules]] プロパティの中で設定することで有効にすることが出来ます。
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||||
アプリケーションを生成した仕方にもよりますが、`config/web.php` の設定ファイルの中に、多分、下記のコードが既に提供されているでしょう:
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||||
Gii は、アプリケーションの [[yii\base\Application::modules|modules]] プロパティの中で構成することで有効にすることが出来ます。
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||||
アプリケーションを生成した仕方にもよりますが、`config/web.php` のコンフィギュレーションファイルの中に、多分、下記のコードが既に提供されているでしょう:
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||||
|
||||
```php
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||||
$config = [ ... ];
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||||
@@ -29,7 +29,7 @@ if (YII_ENV_DEV) {
|
||||
}
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||||
```
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||||
|
||||
上記の設定は、[開発環境](concept-configurations.md#environment-constants) において、アプリケーションは
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||||
上記のコンフィギュレーションは、[開発環境](concept-configurations.md#environment-constants) において、アプリケーションは
|
||||
`gii` という名前のモジュールをインクルードすべきこと、そして `gii` は [[yii\gii\Module]] というクラスのものであることを記述しています。
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||||
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||||
アプリケーションの [エントリスクリプト](structure-entry-scripts.md) である `web/index.php` をチェックすると、次の行があることに気付くでしょう。
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@@ -39,7 +39,7 @@ if (YII_ENV_DEV) {
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||||
defined('YII_ENV') or define('YII_ENV', 'dev');
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||||
```
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||||
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||||
この行のおかげで、アプリケーションは開発モードになり、上記の設定によって、Gii が有効になります。
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||||
この行のおかげで、アプリケーションは開発モードになり、上記のコンフィギュレーションによって、Gii が有効になります。
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||||
これで、下記の URL によって Gii にアクセスすることが出来ます:
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```
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||||
@@ -47,7 +47,7 @@ http://hostname/index.php?r=gii
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```
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> Note|注意: ローカルホスト以外のマシンから GII にアクセスしようとすると、既定ではセキュリティ上の
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||||
> 目的からアクセスが拒否されます。下記のように Gii を設定して、許可される IP アドレスを追加することが出来ます。
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||||
> 目的からアクセスが拒否されます。下記のように Gii を構成して、許可される IP アドレスを追加することが出来ます。
|
||||
>
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||||
```php
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||||
'gii' => [
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@@ -54,7 +54,7 @@ Composer がインストールされたら、ウェブからアクセスでき
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1. [yiiframework.com](http://www.yiiframework.com/download/) からアーカイブファイルをダウンロードする。
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2. ダウンロードしたファイルをウェブからアクセスできるフォルダーに展開する。
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||||
3. `config/web.php` ファイルを編集して、`cookieValidationKey` 設定アイテムに秘密キーを入力する
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||||
3. `config/web.php` ファイルを編集して、`cookieValidationKey` というコンフィギュレーション項目に秘密キーを入力する
|
||||
(Composer を使って Yii をインストールするときは、これは自動的に実行されます):
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||||
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||||
```php
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||||
@@ -109,7 +109,7 @@ Yii の最低必要条件を満たすように PHP のインストールを構
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||||
また、アプリケーションがデータベースを必要とする場合は、[PDO PHP 拡張](http://www.php.net/manual/ja/pdo.installation.php) および対応するデータベースドライバ (MySQL データベースのための `pdo_mysql` など) をインストールしなければなりません。
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ウェブサーバを設定する<a name="configuring-web-servers"></a>
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ウェブサーバを構成する<a name="configuring-web-servers"></a>
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||||
> Info|情報: もし Yii の試運転をしているだけで、実運用のサーバに配置する意図がないのであれば、当面、この項は飛ばしても構いません。
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@@ -131,7 +131,7 @@ Yii 2.0 は、また、facebook の [HHVM](http://hhvm.com/) とも互換性が
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||||
更なる詳細については、[共有ホスティング環境](tutorial-shared-hosting.md) の節を参照してください。
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### 推奨される Apache の設定<a name="recommended-apache-configuration"></a>
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||||
### 推奨される Apache の構成<a name="recommended-apache-configuration"></a>
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||||
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||||
下記の設定を Apache の `httpd.conf` ファイルまたはバーチャルホスト設定の中で使います。
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||||
`path/to/basic/web` の部分を `basic/web` の実際のパスに置き換えなければならないことに注意してください。
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@@ -154,7 +154,7 @@ DocumentRoot "path/to/basic/web"
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```
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||||
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||||
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||||
### 推奨される Nginx の設定<a name="recommended-nginx-configuration"></a>
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||||
### 推奨される Nginx の構成<a name="recommended-nginx-configuration"></a>
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||||
[Nginx](http://wiki.nginx.org/) を使うためには、PHP を [FPM SAPI](http://jp1.php.net/install.fpm) としてインストールしていなければなりません。
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||||
下記の設定を使い、`path/to/basic/web` の部分を `basic/web` の実際のパスに置き換え、`mysite.local` を実際のサーバのホスト名に置き換えてください。
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@@ -199,7 +199,7 @@ server {
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}
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```
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この設定を使う場合は、同時に `php.ini` ファイルで `cgi.fix_pathinfo=0` も設定して、
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||||
この構成を使う場合は、同時に `php.ini` ファイルで `cgi.fix_pathinfo=0` も設定して、
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||||
多数の不要な `stat()` の呼び出しを避けるべきです。
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||||
|
||||
また、HTTPS サーバを走らせている場合には、安全な接続であることを Yii が正しく検知できるように、
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||||
@@ -2,7 +2,7 @@
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==========================
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||||
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||||
Yii のインストールが終ると、実際に動く Yii のアプリケーションにアクセスすることが出来るようになります。
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||||
その URL は、`http://hostname/basic/web/index.php` あるいは `http://hostname/index.php` など、設定によつて異なります。
|
||||
その URL は、`http://hostname/basic/web/index.php` あるいは `http://hostname/index.php` など、設定によって異なります。
|
||||
この節では、アプリケーションに組み込み済みの機能を紹介し、コードがどのように組織されているか、
|
||||
そして、一般にアプリケーションがリクエストをどのように処理するかを説明します。
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||||
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||||
@@ -41,9 +41,9 @@ Yii のインストールが終ると、実際に動く Yii のアプリケー
|
||||
```
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||||
basic/ アプリケーションのベースパス
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||||
composer.json Composer によって使用される。パッケージ情報を記述
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||||
config/ アプリケーションその他の設定を格納
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||||
console.php コンソールアプリケーションの設定
|
||||
web.php ウェブアプリケーションの設定
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||||
config/ アプリケーションその他のコンフィギュレーションを格納
|
||||
console.php コンソールアプリケーションのコンフィギュレーション
|
||||
web.php ウェブアプリケーションのコンフィギュレーション
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||||
commands/ コンソールコマンドのクラスを格納
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||||
controllers/ コントローラのクラスを格納
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||||
models/ モデルのクラスを格納
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||||
@@ -81,7 +81,7 @@ Yii は [モデル・ビュー・コントローラ (MVC)](http://wikipedia.org/
|
||||

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||||
|
||||
1. ユーザが [エントリスクリプト](structure-entry-scripts.md) `web/index.php` に対してリクエストを出します。
|
||||
2. エントリスクリプトはアプリケーションの [設定](concept-configurations.md) を読み出して、
|
||||
2. エントリスクリプトはアプリケーションの [コンフィギュレーション](concept-configurations.md) を読み出して、
|
||||
リクエストを処理する [アプリケーション](structure-applications.md) のインスタンスを作成します。
|
||||
3. アプリケーションは、[リクエスト](runtime-requests.md) アプリケーションコンポーネントの助力を得て、
|
||||
リクエストされた [ルート](runtime-routing.md) を解決します。
|
||||
|
||||
603
docs/guide-ja/structure-applications.md
Normal file
603
docs/guide-ja/structure-applications.md
Normal file
@@ -0,0 +1,603 @@
|
||||
アプリケーション
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||||
================
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||||
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||||
アプリケーションは Yii アプリケーションシステム全体の構造とライフサイクルを統制するオブジェクトです。
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||||
全ての Yii アプリケーションシステムは、それぞれ、[エントリスクリプト](structure-entry-scripts.md) において作成され、`\Yii::$app` という式でグローバルにアクセス可能な、単一のアプリケーションオブジェクトを持ちます。
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||||
|
||||
> Info|情報: ガイドの中で「アプリケーション」という言葉は、文脈に応じて、
|
||||
アプリケーションオブジェクトを意味したり、アプリケーションシステムを意味したりします。
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||||
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||||
二種類のアプリケーションがあります: すなわち、[[yii\web\Application|ウェブアプリケーション]] と [[yii\console\Application|コンソールアプリケーション]] です。
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||||
名前が示すように、前者は主にウェブのリクエストを処理し、後者はコンソールコマンドのリクエストを処理します。
|
||||
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||||
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||||
## アプリケーションのコンフィギュレーション<a name="application-configurations"></a>
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||||
|
||||
[エントリスクリプト](structure-entry-scripts.md) は、アプリケーションを作成するときに、
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||||
下記のように、[コンフィギュレーション](concept-configurations.md) を読み込んで、それをアプリケーションに適用します:
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||||
|
||||
```php
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||||
require(__DIR__ . '/../vendor/autoload.php');
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||||
require(__DIR__ . '/../vendor/yiisoft/yii2/Yii.php');
|
||||
|
||||
// アプリケーションのコンフィギュレーションを読み込む
|
||||
$config = require(__DIR__ . '/../config/web.php');
|
||||
|
||||
// アプリケーションのインスタンスを作成し、コンフィギュレーションを適用する
|
||||
(new yii\web\Application($config))->run();
|
||||
```
|
||||
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||||
通常の [コンフィギュレーション](concept-configurations.md) と同じように、アプリケーションのコンフィギュレーションは、アプリケーションオブジェクトのプロパティをどのように初期化するかを規定するものです。
|
||||
アプリケーションのコンフィギュレーションは、たいていは非常に複雑なものですから、通常は、上記の例の `web.php` ファイルのように、[コンフィギュレーションファイル](concept-configurations.md#configuration-files) に保管されます。
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||||
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||||
|
||||
## アプリケーションのプロパティ<a name="application-properties"></a>
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||||
|
||||
アプリケーションのコンフィギュレーションで構成すべき重要なアプリケーションのプロパティは数多くあります。
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||||
それらのプロパティの典型的なものは、アプリケーションが走る環境を記述するものです。
|
||||
例えば、アプリケーションは、どのようにして [コントローラ](structure-controllers.md) をロードするか、また、どこにテンポラリファイルを保存するかなどを知らなければなりません。
|
||||
以下において、それらのプロパティを要約します。
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||||
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||||
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||||
### 必須のプロパティ<a name="required-properties"></a>
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||||
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||||
どのアプリケーションでも、最低二つのプロパティは構成しなければなりません:
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||||
すなわち、[[yii\base\Application::id|id]] と [[yii\base\Application::basePath|basePath]] です。
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||||
|
||||
|
||||
#### [[yii\base\Application::id|id]] <a name="id"></a>
|
||||
|
||||
[[yii\base\Application::id|id]] プロパティは、アプリケーションを他のアプリケーションから区別するユニークな ID を規定します。
|
||||
このプロパティは主としてプログラム的に使われます。
|
||||
必須ではありませんが、最良の相互運用性を確保するために、アプリケーション ID を規定するときに英数字だけを使うことが推奨されます。
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||||
|
||||
|
||||
#### [[yii\base\Application::basePath|basePath]] <a name="basePath"></a>
|
||||
|
||||
[[yii\base\Application::basePath|basePath]] プロパティは、アプリケーションのルートディレクトリを規定します。
|
||||
これは、アプリケーションシステムの全ての保護されたソースコードを収容するディレクトリです。
|
||||
通常、このディレクトリの下に、MVC パターンに対応するソースコードを収容した `models`、`views`、`controllers` などのサブディレクトリがあります。
|
||||
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||||
[[yii\base\Application::basePath|basePath]] プロパティの構成には、ディレクトリパスを使っても、[パスエイリアス](concept-aliases.md) を使っても構いません。
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どちらの形式においても、対応するディレクトリが存在しなければなりません。
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さもなくば、例外が投げられます。
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||||
パスは `realpath()` 関数を呼び出して正規化されます。
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||||
[[yii\base\Application::basePath|basePath]] プロパティは、しばしば、他の重要なパス (例えば、runtime のパス) を派生させるために使われます。
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このため、`basePath` を示す `@app` というパスエイリアスが、あらかじめ定義されています。
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||||
その結果、派生的なパスはこのエイリアスを使って形成することが出来ます
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(例えば、runtime ディレクトリを示す `@app/runtime` など)。
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### 重要なプロパティ<a name="important-properties"></a>
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この項で説明するプロパティは、アプリケーションが異なるごとに異なってくるものであるため、たいてい、構成する必要が生じます。
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#### [[yii\base\Application::aliases|aliases]] <a name="aliases"></a>
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||||
このプロパティを使って、配列形式で一連の [エイリアス](concept-aliases.md) を定義することが出来ます。
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配列のキーがエイリアスの名前であり、配列の値が対応するパスの定義です。
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例えば、
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||||
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```php
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||||
[
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||||
'aliases' => [
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||||
'@name1' => 'path/to/path1',
|
||||
'@name2' => 'path/to/path2',
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||||
],
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||||
]
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||||
```
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||||
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||||
このプロパティが提供されているのは、[[Yii::setAlias()]] メソッドを呼び出す代りに、アプリケーションのコンフィギュレーションを使ってエイリアスを定義することが出来るようにするためです。
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#### [[yii\base\Application::bootstrap|bootstrap]] <a name="bootstrap"></a>
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これは非常に有用なプロパティです。
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これによって、アプリケーションの [[yii\base\Application::bootstrap()|ブートストラップの過程]] において走らせるべきコンポーネントを配列として規定することが出来ます。
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例えば、ある [モジュール](structure-modules.md) に [URL 規則](runtime-url-handling.md) をカスタマイズさせたいときに、モジュールの ID をこのプロパティの要素として挙げることが出来ます。
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このプロパティに挙げるコンポーネントは、それぞれ、以下の形式のいずれかによって規定することが出来ます:
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||||
- [components](#components) によって規定されるアプリケーションコンポーネントの ID。
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||||
- [modules](#modules) によって規定されるモジュールの ID。
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- クラス名。
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||||
- コンフィギュレーション配列。
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- コンポーネントを作成して返す無名関数。
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||||
例えば、
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||||
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||||
```php
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||||
[
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||||
'bootstrap' => [
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||||
// アプリケーションコンポーネント ID、または、モジュール ID
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||||
'demo',
|
||||
|
||||
// クラス名
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||||
'app\components\Profiler',
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||||
|
||||
// コンフィギュレーション配列
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||||
[
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||||
'class' => 'app\components\Profiler',
|
||||
'level' => 3,
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||||
],
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||||
|
||||
// 無名関数
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||||
function () {
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||||
return new app\components\Profiler();
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||||
}
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||||
],
|
||||
]
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||||
```
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||||
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||||
> Info|情報: モジュール ID と同じ ID のアプリケーションコンポーネントがある場合は、ブートストラップの過程ではアプリケーションコンポーネントが使われます。
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||||
代りにモジュールを使いたいときは、次のように、無名関数を使って指定することが出来ます:
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||||
>```php
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||||
[
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||||
function () {
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||||
return Yii::$app->getModule('user');
|
||||
},
|
||||
]
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||||
```
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||||
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||||
ブートストラップの過程で、各コンポーネントのインスタンスが作成されます。
|
||||
そして、コンポーネントクラスが [[yii\base\BootstrapInterface]] を実装している場合は、その [[yii\base\BootstrapInterface::bootstrap()|bootstrap()]] メソッドも呼び出されます。
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||||
|
||||
もう一つの実用的な例が [ベーシックアプリケーションテンプレート](start-installation.md) のアプリケーションのコンフィギュレーションの中にあります。
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||||
そこでは、アプリケーションが開発環境で走るときには `debug` モジュールと `gii` モジュールがブートストラップコンポーネントとして構成されています。
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||||
|
||||
```php
|
||||
if (YII_ENV_DEV) {
|
||||
// 'dev' 環境のためのコンフィギュレーションの調整
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||||
$config['bootstrap'][] = 'debug';
|
||||
$config['modules']['debug'] = 'yii\debug\Module';
|
||||
|
||||
$config['bootstrap'][] = 'gii';
|
||||
$config['modules']['gii'] = 'yii\gii\Module';
|
||||
}
|
||||
```
|
||||
|
||||
> Note|注意: あまり多くのコンポーネントを `bootstrap` に置くと、アプリケーションのパフォーマンスを劣化させます。
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||||
なぜなら、リクエストごとに同じ一連のコンポーネントを走らせなければならないからです。
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||||
ですから、ブートストラップコンポーネントは賢く使ってください。
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||||
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||||
#### [[yii\web\Application::catchAll|catchAll]] <a name="catchAll"></a>
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||||
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||||
このプロパティは [[yii\web\Application|ウェブアプリケーション]] においてのみサポートされます。
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||||
これは、全てのユーザリクエストを処理すべき [コントローラアクション](structure-controllers.md) を規定します。
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||||
これは主としてアプリケーションがメンテナンスモードにあって、入ってくる全てのリクエストを単一のアクションで処理する必要があるときに使われます。
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||||
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コンフィギュレーションは配列の形を取り、最初の要素はアクションのルートを指定します。
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||||
そして、配列の残りの要素 (キー・値のペア) は、アクションに渡されるパラメータを指定します。
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||||
例えば、
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||||
|
||||
```php
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||||
[
|
||||
'catchAll' => [
|
||||
'offline/notice',
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||||
'param1' => 'value1',
|
||||
'param2' => 'value2',
|
||||
],
|
||||
]
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||||
```
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||||
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||||
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||||
#### [[yii\base\Application::components|components]] <a name="components"></a>
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||||
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||||
これが唯一最重要なプロパティです。これによって、[アプリケーションコンポーネント](structure-application-components.md) と呼ばれる一連の名前付きのコンポーネントを登録して、それらを他の場所で使うことが出来るようになります。
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||||
例えば、
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||||
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||||
```php
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||||
[
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||||
'components' => [
|
||||
'cache' => [
|
||||
'class' => 'yii\caching\FileCache',
|
||||
],
|
||||
'user' => [
|
||||
'identityClass' => 'app\models\User',
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||||
'enableAutoLogin' => true,
|
||||
],
|
||||
],
|
||||
]
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||||
```
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||||
全てのアプリケーションコンポーネントは、それぞれ、配列の中で「キー・値」のペアとして規定されます。
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||||
キーはコンポーネントの ID を示し、値はコンポーネントのクラス名または [コンフィギュレーション](concept-configurations.md) を示します。
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||||
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||||
どのようなコンポーネントでもアプリケーションとともに登録することが出来ます。
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||||
そして登録されたコンポーネントは、後で、`\Yii::$app->ComponentID` という式を使ってグローバルにアクセスすることが出来ます。
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||||
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||||
詳細は [アプリケーションコンポーネント](structure-application-components.md) の節を呼んでください。
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||||
#### [[yii\base\Application::controllerMap|controllerMap]] <a name="controllerMap"></a>
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||||
このプロパティは、コントローラ ID を任意のコントローラクラスに割り付けることを可能にするものです。
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||||
既定では、Yii は [規約](#controllerNamespace) に基いてコントローラ ID をコントローラクラスに割り付けます
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||||
(例えば、`post` という ID は `app\controllers\PostController` に割り付けられます)。
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||||
このプロパティを構成することによって、特定のコントローラに対する規約を破ることが出来ます。
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||||
下記の例では、`account` は `app\controllers\UserController` に割り付けられ、
|
||||
`article` は `app\controllers\PostController` に割り付けられることになります。
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||||
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||||
```php
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||||
[
|
||||
'controllerMap' => [
|
||||
[
|
||||
'account' => 'app\controllers\UserController',
|
||||
'article' => [
|
||||
'class' => 'app\controllers\PostController',
|
||||
'enableCsrfValidation' => false,
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||||
],
|
||||
],
|
||||
],
|
||||
]
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||||
```
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||||
このプロパティの配列のキーはコントローラ ID を表し、配列の値は対応するコントローラクラスの名前または [コンフィギュレーション](concept-configurations.md) を表します。
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||||
#### [[yii\base\Application::controllerNamespace|controllerNamespace]] <a name="controllerNamespace"></a>
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||||
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||||
このプロパティは、コントローラクラスが配置されるべき既定の名前空間を指定するものです。
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||||
デフォルト値は `app\controllers` です。
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||||
コントローラ ID が `post` である場合、規約によって対応するコントローラの (名前空間を略した) クラス名は `PostController` となり、
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||||
完全修飾クラス名は `app\controllers\PostController` となります。
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||||
|
||||
コントローラクラスは、この名前空間に対応するディレクトリのサブディレクトリに配置されても構いません。
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||||
例えば、コントローラ ID として `admin/post` を仮定すると、対応するコントローラの完全修飾クラス名は `app\controllers\admin\PostController` となります。
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||||
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||||
完全修飾のコントローラクラスが [オートロード可能](concept-autoloading.md) でなければならず、
|
||||
コントローラクラスの実際の名前空間がこのプロパティと合致していなければならない、
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||||
ということは非常に重要なことです。
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||||
そうでないと、アプリケーションにアクセスしたときに "ページがみつかりません" というエラーを受け取ることになります。
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||||
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||||
上述の規約を破りたい場合は、[controllerMap](#controllerMap) プロパティを構成することが出来ます。
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#### [[yii\base\Application::language|language]] <a name="language"></a>
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||||
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||||
このプロパティは、アプリケーションがコンテンツをエンドユーザに表示するときに使うべき言語を規定します。
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||||
このプロパティのデフォルト値は `en` であり、英語を意味します。
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||||
アプリケーションが多言語をサポートする必要があるときは、このプロパティを構成すべきです。
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||||
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||||
このプロパティの値が、メッセージの翻訳、日付の書式、数字の書式などを含めて、[国際化](tutorial-i18n.md) のさまざまな側面を決定します。
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||||
例えば、[[yii\jui\DatePicker]] ウィジェットは、どの言語でカレンダーを表示すべきか、そして日付をどのように書式設定すべきかを、既定では、このプロパティを使用して決定します。
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||||
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||||
言語を指定するのには、[IETF 言語タグ](http://ja.wikipedia.org/wiki/IETF%E8%A8%80%E8%AA%9E%E3%82%BF%E3%82%B0) に従うことが推奨されます。
|
||||
例えば、`en` は英語を意味し、`en-US` はアメリカ合衆国の英語を意味します。
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||||
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||||
このプロパティに関する更なる詳細は [国際化](tutorial-i18n.md) の節で読むことが出来ます。
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||||
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||||
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||||
#### [[yii\base\Application::modules|modules]] <a name="modules"></a>
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||||
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||||
このプロパティはアプリケーションが含む [モジュール](structure-modules.md) を規定します。
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||||
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||||
このプロパティは、モジュールのクラスまたは [コンフィギュレーション](concept-configurations.md) の配列であり、
|
||||
その配列のキーはモジュールの ID です。例えば、
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||||
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||||
```php
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||||
[
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||||
'modules' => [
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||||
// モジュールクラスで規定された "booking" モジュール
|
||||
'booking' => 'app\modules\booking\BookingModule',
|
||||
|
||||
// コンフィギュレーション配列で規定された "comment" モジュール
|
||||
'comment' => [
|
||||
'class' => 'app\modules\comment\CommentModule',
|
||||
'db' => 'db',
|
||||
],
|
||||
],
|
||||
]
|
||||
```
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||||
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||||
詳細は [モジュール](structure-modules.md) の節を参照してください。
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||||
#### [[yii\base\Application::name|name]] <a name="name"></a>
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||||
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||||
このプロパティはアプリケーション名を規定します。これは、エンドユーザに対して表示されるかも知れません。
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||||
[[yii\base\Application::id|id]] プロパティがユニークな値でなければならないのとは違って、このプロパティの値は
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主として表示目的であり、ユニークである必要はありません。
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||||
コードで使わないのであれば、このプロパティを構成する必要はありません。
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||||
#### [[yii\base\Application::params|params]] <a name="params"></a>
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||||
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||||
このプロパティは、グローバルにアクセス可能なアプリケーションパラメータの配列を規定します。
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||||
コードの中のいたる処でハードコードされた数値や文字列を使う代りに、それらをアプリケーションパラメータとして
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||||
一ヶ所で定義し、必要な場所ではそのパラメータを使うというのが良い慣行です。
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||||
例えば、次のように、サムネール画像のサイズをパラメータとして定義することが出来ます:
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||||
|
||||
```php
|
||||
[
|
||||
'params' => [
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||||
'thumbnail.size' => [128, 128],
|
||||
],
|
||||
]
|
||||
```
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||||
|
||||
そして、このサイズの値を使う必要があるコードにおいては、ただ単に下記のようなコードを使うことが出来ます:
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||||
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||||
```php
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||||
$size = \Yii::$app->params['thumbnail.size'];
|
||||
$width = \Yii::$app->params['thumbnail.size'][0];
|
||||
```
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||||
|
||||
後でサムネールのサイズを変更すると決めたときは、アプリケーションのコンフィギュレーションにおいてのみサイズを修正すればよく、
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||||
これに依存するコードには少しも触れる必要がありません。
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||||
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||||
#### [[yii\base\Application::sourceLanguage|sourceLanguage]] <a name="sourceLanguage"></a>
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||||
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||||
このプロパティはアプリケーションコードが書かれている言語を規定します。デフォルト値は`'en-US'`、アメリカ合衆国の英語です。
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||||
あなたのコードのテキスト内容が英語以外で書かれているときは、このプロパティを構成すべきです。
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||||
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||||
[language](#language) プロパティと同様に、このプロパティは [IETF 言語タグ](http://ja.wikipedia.org/wiki/IETF%E8%A8%80%E8%AA%9E%E3%82%BF%E3%82%B0) に従って構成すべきです。
|
||||
例えば、`en` は英語を意味し、`en-US` はアメリカ合衆国の英語を意味します。
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||||
|
||||
このプロパティに関する更なる詳細は [国際化](tutorial-i18n.md) の節で読むことが出来ます。
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||||
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||||
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||||
#### [[yii\base\Application::timeZone|timeZone]] <a name="timeZone"></a>
|
||||
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||||
このプロパティは、PHP ランタイムのデフォルトタイムゾーンを設定する代替手段として提供されています。
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||||
このプロパティを構成すると、本質的には PHP 関数 [date_default_timezone_set()](http://php.net/manual/ja/function.date-default-timezone-set.php) を呼ぶことになります。
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||||
例えば、
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||||
|
||||
```php
|
||||
[
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||||
'timeZone' => 'Asia/Tokyo',
|
||||
]
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||||
```
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||||
|
||||
|
||||
#### [[yii\base\Application::version|version]] <a name="version"></a>
|
||||
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||||
このプロパティはアプリケーションのバージョンを規定します。デフォルト値は `'1.0'` です。
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||||
コードの中で使わないのであれば、必ずしも構成する必要はありません。
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||||
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||||
### 有用なプロパティ <a name="useful-properties"></a>
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||||
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||||
この項で説明されるプロパティは通常は構成されません。というのは、そのデフォルト値が通常の規約を規定するものだからです。
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||||
しかしながら、規約を破る必要がある場合には、これらのプロパティを構成することが出来ます。
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||||
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||||
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||||
#### [[yii\base\Application::charset|charset]] <a name="charset"></a>
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||||
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||||
このプロパティはアプリケーションが使う文字セットを規定します。デフォルト値は `'UTF-8'` であり、
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||||
あなたのアプリケーションが多数の非ユニコードデータを使うレガシーシステムと連携するのでなければ、
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||||
そのままにしておくべきです。
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||||
#### [[yii\base\Application::defaultRoute|defaultRoute]] <a name="defaultRoute"></a>
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||||
|
||||
このプロパティは、リクエストがルートを指定していないときにアプリケーションが使用すべき [route](runtime-routing.md) を規定します。
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||||
ルートは、チャイルドモジュール ID、コントローラ ID、および/または アクション ID を構成要素とすることが出来ます。
|
||||
例えば、`help`、`post/create`、`admin/post/create` などです。
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||||
アクション ID が与えられていない場合は、[[yii\base\Controller::defaultAction]] で規定されるデフォルト値を取ります。
|
||||
|
||||
[[yii\web\Application|ウェブアプリケーション]] では、このプロパティのデフォルト値は `'site'` であり、
|
||||
その意味するところは、`SiteController` コントローラとそのデフォルトアクションが使用されるべきである、ということです。
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||||
結果として、ルートを指定せずにアプリケーションにアクセスすると、`app\controllers\SiteController::actionIndex()` の結果が表示されます。
|
||||
|
||||
[[yii\console\Application|コンソールアプリケーション]] では、デフォルト値は `'help'` であり、コアコマンドの [[yii\console\controllers\HelpController::actionIndex()]] が使用されるべきであるという意味です。
|
||||
結果として、引数を与えずに `yii` というコマンドを走らせると、ヘルプ情報が表示されることになります。
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||||
|
||||
|
||||
#### [[yii\base\Application::extensions|extensions]] <a name="extensions"></a>
|
||||
|
||||
このプロパティは、アプリケーションにインストールされて使われる [エクステンション](structure-extensions.md) を規定するリストです。
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||||
デフォルトでは、`@vendor/yiisoft/extensions.php` というファイルによって返される配列を取ります。
|
||||
`extensions.php` は、[Composer](http://getcomposer.org) を使ってエクステンションをインストールすると、自動的に生成され保守されます。
|
||||
ですから、たいていの場合、このプロパティをあなたが構成する必要はありません。
|
||||
|
||||
エクステンションを手作業で保守したいという特殊なケースにおいては、次のようにしてこのプロパティを構成することが出来ます:
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||||
|
||||
```php
|
||||
[
|
||||
'extensions' => [
|
||||
[
|
||||
'name' => 'extension name',
|
||||
'version' => 'version number',
|
||||
'bootstrap' => 'BootstrapClassName', // オプション、コンフィギュレーション配列でもよい
|
||||
'alias' => [ // optional
|
||||
'@alias1' => 'to/path1',
|
||||
'@alias2' => 'to/path2',
|
||||
],
|
||||
],
|
||||
|
||||
// ... 上記と同じように、更にエクステンションを構成 ...
|
||||
|
||||
],
|
||||
]
|
||||
```
|
||||
|
||||
見て分かるように、このプロパティはエクステンションの仕様を示す配列を取ります。
|
||||
それぞれのエクステンションは、`name` と `version` の要素を含む配列によって規定されます。
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||||
エクステンションが [ブートストラップ](runtime-bootstrapping.md) の過程で走る必要がある場合には、
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||||
`bootstrap` 要素をブートストラップのクラス名または [コンフィギュレーション](concept-configurations.md) 配列によって規定することが出来ます。
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||||
また、エクステンションはいくつかの [エイリアス](concept-aliases.md) を定義することも出来ます。
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#### [[yii\base\Application::layout|layout]] <a name="layout"></a>
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||||
このプロパティは、[ビュー](structure-views.md) を描画するときに使われるべきデフォルトのレイアウトを規定します。
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||||
デフォルト値は `'main'` であり、[レイアウトパス](#layoutPath) の下にある `main.php` というファイルが使われるべき事を意味します。
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||||
[レイアウトパス](#layoutPath) と [ビューパス](#viewPath) の両方がデフォルト値を取る場合、
|
||||
デフォルトのレイアウトファイルは `@app/views/layouts/main.php` というパスエイリアスとして表すことが出来ます。
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滅多には無いことですが、レイアウトをデフォルトで無効にしたい場合は、このプロパティを `false` として構成することが出来ます。
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#### [[yii\base\Application::layoutPath|layoutPath]] <a name="layoutPath"></a>
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||||
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このプロパティは、レイアウトファイルが捜されるべきパスを規定します。
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||||
デフォルト値は、[ビューパス](#viewPath) の下の `layouts` サブディレクトリです。
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||||
[ビューパス](#viewPath) がデフォルト値を取る場合、デフォルトのレイアウトパスは `@app/views/layouts` というパスエイリアスとして表すことが出来ます。
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||||
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||||
このプロパティはディレクトリまたはパス [エイリアス](concept-aliases.md) として構成することが出来ます。
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#### [[yii\base\Application::runtimePath|runtimePath]] <a name="runtimePath"></a>
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||||
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||||
このプロパティは、ログファイルやキャッシュファイルなどの一時的ファイルを生成することが出来るパスを規定します。
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||||
デフォルト値は、`@app/runtime` というエイリアスで表現されるディレクトリです。
|
||||
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||||
このプロパティはディレクトリまたはパス [エイリアス](concept-aliases.md) として構成することが出来ます。
|
||||
ランタイムパスは、アプリケーションを走らせているプロセスによって書き込みが可能なものでなければならないことに注意してください。
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||||
そして、この下にある一時的ファイルは秘匿を要する情報を含みうるものですので、ランタイムパスはエンドユーザによるアクセスから保護されるべきです。
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||||
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||||
このパスに簡単にアクセスできるように、Yii は `@runtime` というパスエイリアスを事前に定義しています。
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||||
#### [[yii\base\Application::viewPath|viewPath]] <a name="viewPath"></a>
|
||||
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||||
このプロパティはビューファイルが配置されるルートディレクトリを規定します。
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||||
デフォルト値は、`@app/views` というエイリアスで表現されるディレクトリです。
|
||||
このプロパティはディレクトリまたはパス [エイリアス](concept-aliases.md) として構成することが出来ます。
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||||
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||||
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#### [[yii\base\Application::vendorPath|vendorPath]] <a name="vendorPath"></a>
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||||
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||||
このプロパティは、[Composer](http://getcomposer.org) によって管理される vendor ディレクトリを規定します。
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||||
Yii フレームワークを含めて、あなたのアプリケーションによって使われる全てのサードパーティライブラリを格納するディレクトリです。
|
||||
デフォルト値は、`@app/vendor` というエイリアスで表現されるディレクトリです。
|
||||
|
||||
このプロパティはディレクトリまたはパス [エイリアス](concept-aliases.md) として構成することが出来ます。
|
||||
このプロパティを修正するときは、必ず、Composer の構成もそれに合せて調整してください。
|
||||
You may configure this property as a directory or a path [alias](concept-aliases.md). When you modify
|
||||
this property, make sure you also adjust the Composer configuration accordingly.
|
||||
|
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このパスに簡単にアクセスできるように、Yii は `@vendor` というパスエイリアスを事前に定義しています。
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#### [[yii\console\Application::enableCoreCommands|enableCoreCommands]] <a name="enableCoreCommands"></a>
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このプロパティは [[yii\console\Application|コンソールアプリケーション]] においてのみサポートされています。
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Yii リリースに含まれているコアコマンドを有効にすべきか否かを規定します。デフォルト値は `true` です。
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## アプリケーションのイベント<a name="application-events"></a>
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アプリケーションはリクエストを処理するライフサイクルの中でいくつかのイベントを発生させます。
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これらのイベントに対して、下記のようにして、アプリケーションのコンフィギュレーションの中でイベントハンドラを付けることが出来ます。
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An application triggers several events during the lifecycle of handling an request. You may attach event
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handlers to these events in application configurations like the following,
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```php
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[
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'on beforeRequest' => function ($event) {
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// ...
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},
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]
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```
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`on eventName` という構文の使い方については、[コンフィギュレーション](concept-configurations.md#configuration-format) の節で説明されています。
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別の方法として、アプリケーションのインスタンスが生成された後、[ブートストラップの過程](runtime-bootstrapping.md) の中でイベントハンドラを付けることも出来ます。
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例えば、
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```php
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\Yii::$app->on(\yii\base\Application::EVENT_BEFORE_REQUEST, function ($event) {
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// ...
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});
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```
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### [[yii\base\Application::EVENT_BEFORE_REQUEST|EVENT_BEFORE_REQUEST]] <a name="beforeRequest"></a>
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このイベントは、アプリケーションがリクエストを処理する *前* に発生します。
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実際のイベント名は `beforeRequest` です。
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このイベントが発生するときには、アプリケーションのインスタンスは既に構成されて初期化されています。
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ですから、イベントメカニズムを使って、リクエスト処理のプロセスに横槍を入れるカスタムコードを挿入するのには、ちょうど良い場所です。
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例えば、このイベントハンドラの中で、何らかのパラメータに基いて [[yii\base\Application::language]] プロパティを動的にセットすることが出来ます。
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### [[yii\base\Application::EVENT_AFTER_REQUEST|EVENT_AFTER_REQUEST]] <a name="afterRequest"></a>
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このイベントは、アプリケーションがリクエストの処理を完了した *後*、レスポンスを送信する *前* に発生します。
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実際のイベント名は `afterRequest` です。
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このイベントが発生するときにはリクエストの処理は完了していますので、この機をとらえて、リクエストに対する何らかの後処理をしたり、レスポンスをカスタマイズしたりすることが出来ます。
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[[yii\web\Response|response]] コンポーネントも、エンドユーザにレスポンスのコンテンツを送出する間にいくつかのイベントを発生させることに注意してください。
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それらのイベントは、このイベントの *後* に発生します。
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### [[yii\base\Application::EVENT_BEFORE_ACTION|EVENT_BEFORE_ACTION]] <a name="beforeAction"></a>
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このイベントは、[コントローラアクション](structure-controllers.md) を走らせる *前* に毎回発生します。
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実際のイベント名は `beforeAction` です。
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イベントのパラメータは [[yii\base\ActionEvent]] のインスタンスです。
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イベントハンドラは、[[yii\base\ActionEvent::isValid]] プロパティを `false` にセットして、アクションが走るのを止めることが出来ます。
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例えば、
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```php
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[
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'on beforeAction' => function ($event) {
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if (some condition) {
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$event->isValid = false;
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} else {
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}
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},
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]
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```
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同じ `beforeAction` イベントが、[モジュール](structure-modules.md) と [コントローラ](structure-controllers.md)
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からも発生することに注意してください。
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アプリケーションオブジェクトが最初にこのイベントを発生させ、次に (もし有れば) モジュールが、そして最後にコントローラがこのイベントを発生させます。
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イベントハンドラが [[yii\base\ActionEvent::isValid]] を `false` にセットすると、後続のイベントは発生しません。
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### [[yii\base\Application::EVENT_AFTER_ACTION|EVENT_AFTER_ACTION]] <a name="afterAction"></a>
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このイベントは、[コントローラアクション](structure-controllers.md) が走った *後* に毎回発生します。
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実際のイベント名は `afterAction` です。
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イベントのパラメータは [[yii\base\ActionEvent]] のインスタンスです。
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[[yii\base\ActionEvent::result]] プロパティを通じて、イベントハンドラはアクションの結果にアクセスしたり、またはアクションの結果を修正したり出来ます。
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例えば、
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```php
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[
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'on afterAction' => function ($event) {
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if (some condition) {
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// $event->result を修正する
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} else {
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}
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},
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]
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```
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同じ `afterAction` イベントが、[モジュール](structure-modules.md) と [コントローラ](structure-controllers.md)
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からも発生することに注意してください。
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これらのオブジェクトは、`beforeAction` の場合とは逆の順でイベントを発生させます。
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すなわち、コントローラオブジェクトが最初にこのイベントを発生させ、次に (もし有れば) モジュールが、そして最後にアプリケーションがこのイベントを発生させます。
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## アプリケーションのライフサイクル<a name="application-lifecycle"></a>
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[エントリスクリプト](structure-entry-scripts.md) が実行されて、リクエストが処理されるとき、
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アプリケーションは次のようなライフサイクルを経ます:
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1. エントリスクリプトがアプリケーションのコンフィギュレーションを配列として読み出す。
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2. エントリスクリプトがアプリケーションの新しいインスタンスを作成する:
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* [[yii\base\Application::preInit()|preInit()]] が呼び出されて、[[yii\base\Application::basePath|basePath]]
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のような、優先度の高いアプリケーションプロパティを構成する。
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* [[yii\base\Application::errorHandler|エラーハンドラ]] を登録する。
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* アプリケーションのプロパティを構成する。
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* [[yii\base\Application::init()|init()]] が呼ばれ、そこから更に、ブートストラップコンポーネントを
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走らせるために、[[yii\base\Application::bootstrap()|bootstrap()]] が呼ばれる。
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3. エントリスクリプトが [[yii\base\Application::run()]] を呼んで、アプリケーションを走らせる:
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* [[yii\base\Application::EVENT_BEFORE_REQUEST|EVENT_BEFORE_REQUEST]] イベントを発生させる。
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* リクエストを処理する: リクエストを [ルート](runtime-routing.md) とそれに結び付くパラメータとして解決する;
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ルートによって指定されたモジュール、コントローラ、および、アクションを作成する; そしてアクションを走らせる。
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* [[yii\base\Application::EVENT_AFTER_REQUEST|EVENT_AFTER_REQUEST]] イベントを発生させる。
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* エンドユーザにレスポンスを送信する。
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4. エントリスクリプトがアプリケーションから終了ステータスを受け取り、リクエストの処理を完了する。
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@@ -19,7 +19,7 @@
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* グローバルな定数を定義する;
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* [Composer のオートローダ](http://getcomposer.org/doc/01-basic-usage.md#autoloading) を登録する;
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* [[Yii]] クラスファイルをインクルードする;
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* アプリケーション設定を読み出す;
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* アプリケーションのコンフィギュレーションを読み出す;
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* [アプリケーション](structure-applications.md) のインスタンスを生成して構成する;
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* [[yii\base\Application::run()]] を呼んで、受け取ったリクエストを処理する。
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@@ -40,7 +40,7 @@ require(__DIR__ . '/../vendor/autoload.php');
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// Yii クラスファイルをインクルード
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require(__DIR__ . '/../vendor/yiisoft/yii2/Yii.php');
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// アプリケーション設定を読み出す
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// アプリケーションのコンフィギュレーションを読み出す
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$config = require(__DIR__ . '/../config/web.php');
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// アプリケーションを作成し、構成して、走らせる
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@@ -75,7 +75,7 @@ require(__DIR__ . '/vendor/autoload.php');
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// Yii クラスファイルをインクルード
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require(__DIR__ . '/vendor/yiisoft/yii2/Yii.php');
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// アプリケーション設定を読み出す
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// アプリケーションのコンフィギュレーションを読み出す
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$config = require(__DIR__ . '/config/console.php');
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$application = new yii\console\Application($config);
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@@ -95,7 +95,7 @@ Yii は下記の三つの定数をサポートしています:
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この理由により、デバッグモードは主として開発時に使用されるべきものとなります。
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`YII_DEBUG` の既定値は false です。
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* `YII_ENV`: どういう環境でアプリケーションが走るかを規定します。
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詳細については、[設定](concept-configurations.md#environment-constants) の節で説明されます。
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詳細については、[コンフィギュレーション](concept-configurations.md#environment-constants) の節で説明されます。
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`YII_ENV` の既定値は `'prod'` です。これはアプリケーションが実運用環境で走ることを意味します。
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* `YII_ENABLE_ERROR_HANDLER`: Yii によって提供されるエラーハンドラを有効にするかどうかを規定します。
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この定数の既定値は true です。
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